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今年の秋冬に流行るかもしれないiPhoneケース?

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2019.08.26
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IMD(インモールド)製法ケースの製造工程


執筆者:商品開発 JOSH

前回は人気のスクエア型iPhoneケース『TILE(タイル)』の製造工程をちょっとだけご紹介しましたが、今回はこれから発売を予定している新商品の製造工程をご紹介します。

前回の記事:iPhoneケースができるまで

IMD(インモールド)成形とは「IN MOLD DECORATING」の略で、フィルムに印刷されたデザインを金型に挟み込み、
そこにTPU素材を射出することでケースに転写する成形方法です。
このIMD成形のケースは、背面部分に特殊な印刷方法を用いた綺麗な色や柄のフィルムが入っているため、
普通のTPUケースと比べて硬くしっかりとしているだけではなく、見た目も綺麗でSNS映えすること間違いなしです。

では実際にこれらの素材を使って、どういう流れで作られているのでしょうか。


  ■オリジナルデザインの印刷方法

1)社内のグラフィックデザイナーがデザインコンセプトを決めて、デザインを起こす
2)作成されたデザインは社内の企画会議で検討・選定され、選定されたデザインを工場で厚さ約0.15mmの透明なPETフィルムに印刷

デザインによってその印刷方法は変わりますが、通常は単色を表現しやすいシルク印刷かフルカラーを綺麗に表現する特殊なグラビア印刷が用いられます。


【シルク印刷とグラビア印刷の違い】

・シルク印刷
シルク印刷とは、まずベースとなるメッシュ状の布にデザインを印刷し版を作成します。
そして作成した版をケースの印刷したい場所に覆い、版の孔からインクを付けて印刷する方法です。
シルク印刷は1つの版で1色しか印刷できませんが、様々なインクの種類に対応しているため、Tシャツやスクラッチカードなどの銀色部分などにもシルク印刷は使われています。


・グラビア印刷
グラビア印刷は印刷方法の1つで、凹版印刷の一種になり回転式の印刷機を用いて印刷します。
印刷したいデザインはシリンダと呼ばれるロール状の版胴に彫り込まれます。
このシリンダは「セル」と呼ばれる凹型の小さなくぼみで構成され、そこにインクが入りロール紙やPETフィルムなどに印刷されます。
グラビア印刷は、この「セル」の深さによって色の濃さを変えることが可能なため、
通常のUVインクを用いた印刷よりも 写真などの細かい色調がある画像を綺麗に印刷することができるのが最大の特徴です。


■ケースの成形

次に、このIMDケース自体はどうやって作られているのでしょうか。
1)印刷が完了したPETフィルムに傷や印刷のズレがないか再度チェック
2)良品のPETフィルムを一枚一枚、専用の射出成形機内に入れる
3)熱でTPUの原料を溶かし、射出成形機内でPETフィルムの表面にTPU素材を成形
4)成形した製品表面に傷や汚れなどがないか再度チェック 5)最後にカメラ穴やケーブル差込口などの穴抜き作業をして完成


■出荷前の最終工程
いくつもの工程を経て完成しましたが、出荷する前に最後の難関が残っています。
1)完成したケースに傷などがないか、印刷のミスがないかをしっかりチェック
2)ここでOKが出たものだけがはじめてパッケージングされ、ダンボール箱に梱包し出荷となります。
こうして完成したiPhoneケースが店頭に並び、皆さんの目に触れることになります。



今回はIMD製法についてご紹介しましたが、次回は9月に発売予定の新製品の紹介をしたいと思います。 
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