スクエア型iPhoneケースでおなじみの「TILE」シリーズから、先月初めてAirpodsケースが発売され、こういった状況ではありますが、ワイヤレスイヤホンの需要が増えているということもあり、現在たくさんの方々からご好評いただいております。
ありがとうございます。
これまで当ブログでこのAirPodsケースのデザインについてのご紹介などもしてきましたが、今回はその開発裏話をお話したいと思います。
AirPodsをはじめとしたワイヤレスイヤホンは、今では気付けば当たり前のように生活の一部として存在しています。
私も含めて、皆さんやその周りでも有線から無線のイヤホンに変えた方が多いのではないかと思いますが、本当に便利ですよね!
ワイヤレスイヤホンの中でも群を抜いて人気なのは、おそらくAppleのAirPodsだと思います。うちの社員の中でも実際AirPodsを利用している人が多いのですが、音楽を聴いたり会議に利用するには非常に使いやすいなと思っています。
というのも、AirPods発売当初は一部のiPhoneユーザーにしか使われておらず、すでにAirPods自体が充電ケースになっているためニーズが少なかったという背景があったからです。
しかし、その後様々なユーザーがAirPodsを使うようになったため、これまでにない独自のデザインで皆さんが満足してくれるAirPodsのケースを開発したいと思いこのプロジェクトが立ち上がりました。
現在、家電量販店などに行くと様々なAirPodsケースが出ていて、選ぶのが大変なぐらいだと思います。
そういったなか、当社がAirPodsケースを発売するのであれば、やはりこれまでにない特徴を出さないとならないということになり市場調査をしてみると、AirPodsの形状に沿ったクリアなPCケースやシリコンケースは多数ありますが、スクエア型はまだほとんど出ていないことに気付きました。
幸いな事に、当社のスクエア型ケース『TILE』は、業界のスクエア形ケースの先駆けで、当社の名前は知らないけどスクエア型のiPhoneケース=『TILE』という認識をお持ちの方も多いため、企画会議でAirPodsケースでもTILEをやろうとすぐに決まりました。
しかし当社は主にiPhone関連の商品を開発していますが、これまでAirPodsケース関連の商品を出していませんでした。
会議で方向性が決まったためまず、スクエアケースのイメージが分かるように3Dプリンターを利用して検証しました。
図2のサンプルは、TILEのAirPodsケースのプロトタイプです。実際にデザインしてみたところ、すりガラスのような感じが出来上がってきたりスクエアの形も悪くはないと思いました。
そして、それをもとにレンダリングをかけて、最初のグラデーションカラーのイメージ(図3)ができました。
グラデーションカラーのイメージが分かるように、試作しました(図4)。
この時は、まだケース自体を今のように透明にするか不透明にするかというのをすごく悩んでいました。
色々と試作をしたりデータ上で検証をして、スクエア形の綺麗さと高級感を出しつつAirPodsの綺麗さも全部表現するには、やはり完全な透明にするのがベストだとわかりました。
そして、仕様が全て決まり、量産する前のサンプルを試作しました(図5)。この時にはもうほぼ製品と一緒ぐらいの状態になっています。
iPhoneケースの時でも言えるのですが、本来はガラスのような透明感を出せれば最高なのかもしれません。
しかし実際は、TPU素材にAirPods本体がくっ付いてしまうことを避けるために、ドット加工やマットコーティングを施さなくてはなりません。
一般的にはドット加工でケースに付かないようにしていることが多いのですが、TILEでは綺麗な透明感を少しでも演出するためにマットコーティングを採用しました。
それによりすりガラスのような表現が出来て、周囲に枠のような綺麗な透明感が生み出されました。(図6)
実際に光をあててみるととても綺麗です。
日頃から在宅勤務の皆さんはテレビ会議も頻繁に行い、AirPodsをよく使っていると思います。
もしよかったら、仕事中のデスクに置いていても映えるデザインになっていますのでぜひ製品ページをご覧ください。
商品はこちら⇒AirPods 2 /1ケース TILE スクエア型
TILE AirPodsケースの話はまだ色々ありますので、また今度ご紹介させていただきます。
今はまだ外出自粛などで大変な状況ではありますが、皆様も健康を保ちつつ、この危機を一緒に乗り越えていきましょう。