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「3D プリンター」を導入しました

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2019.11.22
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「3D プリンター」を導入しました



執筆者:プロダクトデザイナー DARYL


これまで、新商品の3Dデザインや設計について紹介しましたが、今回東京のオフィスに3Dプリンターを導入したので、その紹介をしたいと思います。


■3Dプリンターとは

およそ10年前から、3Dプリンターという言葉が頻繫に聞こえるようになり話題になりました。
3Dプリンターとは、3DCAD、3DCGデータを元に立体(3次元のオブジェクト:製品)を造形する機器のことで、通常のプリンターのように紙に平面(二次元)的に印刷する形式や、鋳型を作って造形材を充填・固形化する形式と異なります。
つまり簡単に言うと、3Dデータを利用し、立体的にプリントする機器ということになります。


■形状の検討と開発期間の短縮

3Dプリンターが現在のようにここまで普及されてなかった時代には、デザインイメージはCGレンダリングに依存していました。しかし、物理的に目に見えるものや、手に触れる実物ではないので、なかなか実感が出ませんでした。
デザイナー同士であれば、表現したい内容がどういうものか分かりますが、一般の方にとっては「綺麗だな」、「かっこいいな」という感じで終わってしまいます。
また、サンプルを作るのには時間やコストが非常にかかり、必ずしも正確な表現ができるわけではないため、改良するのに必要なデザインもなかなか意識できません。

そのため、開発期間が延びてしまい、同じ時間で検証できるデザイン案も限られていましたが、3Dプリンターを使うことで期間の短縮やデザインの幅を広げることができました。


■弊社での利用シーン

今回、東京のオフィスでは、FORM 2という光造形の3Dプリンターを導入しました。
これは液体の素材をレーザーで固めつつ造形するタイプのプリンターです。造形の精度がとても高く、ミクロンオーダーで表現することができます。 特に私たちの商品はスマートフォンケースやアクセサリーなど、そこまで大きいものではないので、この細かさが重要となっています。


図1

また、通常ですと変形しないように「サポート材」というのが必要となります。
形を作るためのいわゆる「補強材」で造形が完成したら除去するのですが、1つのサンプルを作るのに結構な量のサポート材が必要な時があります。 下の写真は実際に造形が完成して、除去したサポート材です。

図2

■試作例

下の写真は実際の造形中の風景です。緑のレーザーで液体の素材を一層一層固めて、造形しています。

図3

弊社の最新商品CRYSTAL AQUAの試作サンプルです。サポート材がまるでジェットコースターの骨組みのように細かく入り組んでいます。

図4

下の写真は、左側が家庭用の簡易的なFDM式の3Dプリンターで作ったものです。それに対して右側が今回弊社の東京オフィスで使用している光造形式の3Dプリンターで作ったものです。
これで見ても分かる通り、3Dプリンターの種類によってはその仕上がり具合がだいぶ変わってきます。一般的に使うにはFDM式でも良いかもしれませんが、メーカーとして試作をしたり検証したりするには、やはり光造形式の方が必要となってきます。
ちなみに、このキャラクターは弊社ブランドCRYSTAL ARMORの「ナイトくん」です。 今後も出てくるかもしれませんので、ぜひ覚えておいてください。


図5

■最後に

これから、また3Dプリンターを活用して、皆様が満足してくれる商品を開発できるよう精いっぱい頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いします。

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