前回までは人気のスクエア型iPhoneケース『TILE』の製造工程や定番カラーについてご紹介しましたが、今回はこのTILEがどうやって誕生したのかその誕生秘話をちょっとだけご紹介します。
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iPhoneケースができるまで
TILEの定番カラー
いまや家電量販店やスマートフォンアクセサリー専門店だけでなく、雑貨店・アパレルショップなどさまざまなお店でiPhoneケースが並んでいます。 その種類は多種多様なため、どんなケースが良いのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか?
同様に私たちメーカーもユーザーの皆さんがどのようなものを使いたいのか日々研究しています。しかし、iPhone自体の形状は決まっているので、大抵は柄やデザイン・素材を変えるなどの工夫をしたりするだけで、プロダクトデザインにおいてはかなり限られてしまっています。
そのため、どうやって今までにないiPhoneケース、いわゆる新しいUser Experience (ユーザーエクスペリエンス:ユーザー体験)を皆さんに提供できるかを出発点として考えました。
今までにないケース → 新たなユーザーエクスペリエンス
iPhone5s以降、その形状はだんだん丸みを帯びていっているため、ケースの形状もiPhoneに合わせて、角が丸くなっているのがほとんどでした。
しかし、それとは逆行して、以前のような四角くてエッジの効いたシャープなiPhoneがかっこいいという声も多く聞きました。
そこで、2017年12月にこれまでのケースとは違う形状のiPhoneケースを作ろうという企画があがり、誕生したのがスクエア型iPhoneケース『TILE(タイル)』です。今では他社からもスクエア型のケースが多数発売されていますが、その先駆けとなったのが実はTILEなんです。
TILEの背面部分は強化ガラスを採用していますが(TILE SOFTシリーズは除く)、実は企画段階ではアクリルやポリカーボネート(PC)など他の素材も検討していました。
ご存知の方も多いかと思いますが、弊社は強化ガラス液晶保護フィルムのメーカーでもあるため、やはりそのガラスの透明感や良さを皆さんに共有したいという気持ちもあり、TILEの背面には強化ガラスを採用しました。 こうしてTILEが誕生し、今ではその種類が約160種類にもなり、さらに企業・アパレル・キャラクターとのコラボも拡大しています。
試行錯誤の末に完成したTILEでしたが、ある弱点が発覚しました。強化ガラスを採用し高級感や透明感を追求したのは良かったのですが、強化ガラスの表面がツルツルしているため、机の上などに置くと滑って落ちてしまう恐れがあったのです。
その弱点を解決すべくケースの四隅を高くして、背面の強化ガラスが地面に直接接地しないような構造を作りました。 パッと見はシンプルな四角いケースではありますが、ユーザーの皆さんが安心して使っていただけるよう、こういった細かいところにもこだわりを持っています。
今回『TILE(タイル)』誕生までの話をちょっとだけご紹介しましたが、プロダクトデザインの話はまだまだありますので、これからもまたご紹介していきたいと思います。